統計をとっている訳ではないので、正確な数値は不明ですが
施設に勤務する女性介護職員の中で「離婚率」・「シングルマザー率」が
増加しております。
特に直近2~3年前からを境に増加している印象であり、離婚を考えているとの
介護職員からの相談も増加傾向にあります。
介護職員の「離婚率」・「シングルマザー率」が増加する理由
あくまで私の個人的見解ですが、離婚率・シングルマザー率が増加する理由としては
以下の点が考えられます。
①介護職員の給与が上昇している
②売り手市場のため就職が容易になっている
③3交代勤務であり夜勤に多く入っている
以下より説明していきます
①介護職員の給与が上昇している
まだまだ低いと言われておりますが、介護職員の給与はここ数年の間に
大きく上昇しております。
特に平成30年度の特定処遇改善手当の開始もあり、介護職員の給与は大きく
上昇しております。
実際に、当施設でも勤務10年程度の介護職員(一般職)は手当を合計すると
年収450万~500万円ほどになりサラリーマンの平均値程度を
十分に稼げるようになっております。
結果、「自分1人でも生活できる」、「子どもを育てることができる」と判断する
女性を後押しする形になり、以前より考えていた夫との離婚に踏み切るケースが増加
しております。
②売り手市場のため就職が容易になっている
売り手市場のため長年、主婦をしており就職の経験が無い、または少ない場合でも、
比較的容易に正社員として就職することができるようになったことも要因と言えます。
正社員として生活基盤が安定したことにより自信がつき、
以前より不満に思っていた夫を切り捨て離婚に踏み切るケースは特に多いです。
③3交代勤務であり夜勤に多く入っている
「夜勤専従」として勤務している介護職員の離婚率・シングルマザー率が非常に高い
傾向にあります。
生活時間のすれ違いや、仕事のストレスから喧嘩する場面が増え離婚したケースも
非常に多いです。
まとめ・私の見解
以上の3点を上げましたが、更にまとめると
「介護職として働く女性の収入が良くなり、1人でも生活できるようになったため、
関係性が悪い夫とは離婚し、新たな気持ちで人生を歩もう」と判断する女性職員が
増えたのではないかと考えております。
これは、看護師の離婚率が高い理由と同様であり、同じ傾向が今後も加速化していくと
予想しおります。
多くの離婚・シングルマザーとなった職員は不安やストレスを抱えていると思うので
施設の事務方として出来る限り、法的手続きやメンタル面もケアし長く当施設で安心し
て働けるようサポートしていきたいです。
記:介護の現場ブログ かいごのじむちょう